リハビリテーションとは?
リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+habilis(適した)、
すなわち「再び適した状態になること」、「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。
介護老人保健施設では、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、
医師による医学的管理の下、介護福祉・看護・管理栄養・支援相談・リハビリなどの専門職が連携し「包括的チームケア」を提供します。
老健のリハビリの目標は、在宅復帰です。
介護が必要で自宅に帰れない方に、さまざまな職種のスタッフが協力して、在宅復帰を支援します。在宅復帰に向けたリハビリで行うのは以下の内容です。
- PT(理学療法士)、ST(言語聴覚士)による個別の機能訓練
- 集団体操
- 生活リハビリ
- 退所前自宅訪問指導や自宅生活に向けたサポート、ご家族指導など
機能訓練では、1人ずつ個別でリハビリを行います。現状をしっかり評価し、
現在の機能、環境を鑑みて、座る、立つといった基本能力が向上する訓練のほか、
ご本人の状態に合った、生活場面でできそうな動作を練習します。
機能訓練で出来るようになった動作は、生活に関わる看護師や介護士と情報を共有し、
日常場面での反復練習として取り入れていきます。
個別リハビリの時間は限られていますので、リハビリ以外の時間を活用し、
在宅生活を目指してトイレやお風呂、食事といった日常場面でできる動作を増やしていくことが大切です。
意識次第で毎日の生活自体がリハビリとなります。
退所が見えてきたら、自宅を訪問し、
ご家族に介助方法の指導・助言をしたりします。
自宅環境によっては、環境調整の手配が必要です。
このように入所生活すべてをリハビリととらえ、在宅復帰に活かします。